住まいづくりといっても
選択肢はいろいろ

マイホームを検討するといっても、選択肢はいろいろあります。
すでに建物がある中古物件や建売物件の購入、希望の土地を購入してから注文住宅を建築する、マンションを購入する(新築・中古)、希望の立地条件で賃貸住まいする、等々。
また、それぞれの家族構成や資金計画、通勤や通学等の条件、土地や建物には機能面やデザイン性・コスト面に利便性等いろいろな条件が出てきますし、今、計画した方が良いのか、先に延ばした方が良いのか・・・
意を決して計画を進めようとした時も、物件を探したり工事をしてもらう業者さんに相談しようにも、ハウスメーカー・工務店・設計事務所・仲介業者等いろいろです。知り合いに聞くにも「それはそれで聞きにくい」と考える人もおられます。
それでも「何をどこから考えたら良いのか・・・」と思いながら何かしらの業者さんへ相談に行くことになるでしょう。そんな方に読んでいただき、「住まいづくり」を相談する時の参考になれば幸いです。
考えることは沢山ありますが、無理はせず自分にあった「住まいづくり」を進めましょう。

住まいには
「いつ」入居したいですか

今ある建物を購入したり、借家を借りたりして入居するのであれば、入居できる日は分かりやすいですが、土地を購入してから建物を建築する場合や中古物件を購入してリノベーションをする場合は、想像しているより長い期間を要することがあります。
子供の入学・卒業、職場の都合、親族の意見、年回り、資金計画、税制面等いろいろな事柄が関係してきますが、まずは住まいづくりのキッカケとなった理由で目標を決めてみましょう。
その目標が実現可能か、可能でなければ「いつ」であれば可能なのかを相談してみましょう。

住まいづくりの
予算は「いくら」ですか

いろいろな住まいづくりの計画で、予算はいくらを考えていますか。計画内容でも金額は大きく異なります。
希望予算の上限が無く、お金のことは気にしないという場合は良いと思いますが、一般的には自己資金と住宅ローンで検討することが多いと思います。
昔は「夢のマイホーム」といいながら、持っている自己資金を全部使い、住宅ローンも最大限の借入を利用することがありましたが、最近ではそういった資金計画をする人は少なくなっていると思います。
「住まいづくり」というものは大きな買物をすることになりますから、多少なりとも努力が必要なこともありますが、今は、老後も含めて先々の不安から「出来るだけ現金は手元に置いておきたい」、住宅ローンは借りられるだけ借りるのではなく「月々の返済で返せる範囲で借りたい」、といった現状の生活スタイルを維持したままマイホームを検討することが増えています。
住まいづくりを進める上で、使える自己資金はいくらか、借りられる金額ではなく月々いくらなら返せるのか、ご家族で話し合ってみてください。

住みたい場所は
「どこ」ですか

すでに所有している建物や土地を利用して新築やリノベーションをする、住みたい場所や条件で土地や建物・マンション・中古物件を購入する、所有することはなく賃貸住宅にする等、いろいろな選択肢がありますが、どの方向で計画するかで資金計画や入居時期が大きく変わります。
特に土地や建物を新たに所有する場合は予算が大きくなりますので、早い段階で専門業者さんに概算の総予算を聞きましょう。
建物や土地の坪単価やカタログ単価は総予算の一部でしかありません。自分自身で想定していた希望エリアと希望予算が実現可能かどうか、概算の総予算を確認した上で検討するようにしましょう。

住まいづくりの
「キッカケ」は何ですか

今回、何を思って「住まいづくり」を考え始めましたか。
いろいろな理由があるとは思いますが、その「キッカケ」になったことは忘れないようにしてください。
いざ計画を進めていくと「住まいづくり」はいろいろなことを考えなければならないです。そんな中、気がつくと当初の予定よりも大きな計画になっていたり、高額な総予算になってしまうことが多くあると思います。
努力できる範囲であれば良いですが、無理は禁物です。たまには冷静になって話し合うことも必要です。

最後に・・・

今まで数多くの「住まいづくり」をお手伝いさせていただいた中で、感じてきたことやお伝えしてきたことなどを文章にしてみましたが、いかがでしたでしょうか。参考にしていただけたり、そんなことは言われなくても知っている、といろいろあるかとは思いますが、見苦しい文章を読んでいただき、ありがとうございます。

最後に、今まで私が相談されてきた中で必ずお伝えしている事を一つ、「自分にとって信頼できる人」を見つけてください。
その「信頼できる人」に相談することが「自分にあった住まいづくり」に良い形で繋がっていくはずです。
「住まいづくり」には、これをすれば正解です!という確実な答えはありません。「住まいづくり」をする人によって正解は違いますし、相談した時にアドバイスしてくれる人によっても答えが違います。
生まれ育った環境や思考・経験等が違えば、住まいに関する考え方が違うのも当たり前です。少し難しいことかもしれませんが「自分にとって信頼できる人」を見つけてください。
そして「自分にあった住まいづくり」を楽しんでください!